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最近、消費税増税とセットで、社会保障改革が議論されてますね。

 

「年金は破綻する」とか「国が言っているから大丈夫」とか、
学者とかエコノミストとかいう、全く使えない人種を中心に、
あーだこーだと(昔から)騒ぎ続けていますね。

 

でもこれ、制度の本質を考えれば、
「そもそも成り立たない制度」であることは初めから分かり切っていることです。

 

制度の細かい変遷はありますが、簡単に言うと、
「全員が、払ったカネの2倍(以上)を受け取れる」
というものです。

 

もし私が皆さんに、そういう金融商品(もしくは会員ビジネス)を勧誘したらどう思います?

 

「どうみても詐欺じゃん!」
って思うでしょう!?

 

それが「年金」という制度です。

 

しかも、現在の制度(昔は違ったみたいですが)では、
「現在の受給者のカネ」を、「現在の加入者のカネ」で賄うものです。

 

貰える金額が払った金額の2倍になるなら、
「未来の加入者」は、更に倍のカネを払う必要があります。

 

世代が進むごとに倍、倍、倍・・・。
んなアホな。

 

ただ、これを解決する方法が一つだけあります。
今の100円が、将来の200円と等価になればいい、
つまり2倍のインフレになればいいんですね。

 

このあたりのシミュレーションについては、野口悠紀雄氏が
詳しく行っていますので参考にしてみてください。
http://diamond.jp/articles/-/8272

 

まあ、簡単に言えば、インフレが永遠に続かない限り、
必ず破綻する制度だというのは、初めから分かり切っていることだ、ということです。

 

明治(もしくはそれより前)からバブルまで、ずっとインフレでしたから、
それでも良かったんでしょうけど、今やデフレになって20年。
また怒涛の勢いでインフレが続くとでも思えますか?
(こんな当たり前のことですら、判らないor無視する“有識者”とやらは沢山いますが・・・)

 

現在の年金制度自体、出来てから50年やそこらしか経っていないのに、
まるで人類文明の昔からずっと続いてきたかのように錯覚して
信じるほうがアホというものです。
(実際、年金の支払負担が増え続けて破綻した大企業はありますし、
これからはもっと増えるでしょうね。)

 

じゃあどうするかって?
年金なんて返ってこないものはなるべく払わずに、
自分で用意するしか無いでしょう。
年金制度が出来る前に戻るだけです。

 

 

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