“クールビズ”という悲劇
08/15
あっついですね・・・。
(東京では最低気温が30度を下回らなかったという珍事が起きたくらいですから)
そうそう、夏と言えば“クールビズ”ですね!!
(いきなり感満載でお届けしております(笑))
でも、「クールビズ」という言葉には、どちらかというとネガティブなニュアンスを感じてしまうのはアレサンドロだけでしょうか?
「クールビズで男の「透け乳首」が見えるためシャツ着用令出る」
とか、
「アロハシャツ出勤43才夫 女子社員から不評でクールビズ断念」
http://www.news-postseven.com/archives/20110724_26398.html
みたいな悲しい話をよく聞くからかも知れませんね(笑)
■オフィス街で見た光景
先日、仕事で某オフィス街に立ち寄る機会がありました。
ちょうどお昼休みの時間ということもあり、サラリーマンの方々が沢山駅前を歩いていたのですが、そこでちょっとビックリした情景を目にしたんです。
街ゆく男性の殆どが、黒系の(スーツの)パンツに、白の半そでシャツ、というスタイルで統一されいたんです・・・
皆さん、会社も仕事も違うはずなのに・・・
アレサンドロの目には、95%くらいの男性がほぼ同じ格好だったように思います。
まさに、サラリーマンの制服(or作業着)、という雰囲気。
これこそが“クールビズ”の弊害だと感じた瞬間です。
■“COOL”でない“クールビズ”
日本の超暑い季節にエアコンを抑制したら、そりゃぁ通常のドレススタイル(ジャケット&タイ)では無理に決まってます。
だったら、「ドレスコードをカジュアル(方向に)ダウン」させるしかありません。
それが自然ですし、多分どこの国でも同じ発想だと思います。
ところが、“クールビズ”ってのは、「スーツスタイルからアイテムを外したり置き換えたりする」ことを(現実には)前提にしているようです。
スーツスタイルからジャケットとタイを取っ払っただけ、そりゃぁ恰好悪いに決まってます。
だって、通常のビジネススーツというのは、ジャケット着用でタイドアップしたときに最も格好良くなるように設計されているものなんですから。
どう頑張っても「あるべきものが無い」恰好悪さは払拭できません。
さらにそこから、シャツをアロハやかりゆしに置き換える、もちろん恰好悪いに決まってます。
アロハやかりゆし、ポロシャツは、スーツ用のパンツに合うように設計されてません。
アイテムとしてのバックグラウンドが違いすぎます。
全く、“Cool”にすることが不可能なスタイルですね・・・
女性社員から不興を買うのも、学校でもないのに何故か同じ格好をしてしまうのも、「クールビズ」という謎の官製コンセプトが生み出した悲劇です。
エアコンの温度も下げてもらえず、ダサいドレスコードを強要されて女性社員から不興を買ってしまう方々、ホント可哀想です。
■ビジネスカジュアルの自由を!
解決策は簡単ですよね。
“クールビズ”なんて珍妙な概念は捨てて、ビジネスカジュアルスタイルを季節問わず広めれば良いだけです。
「ビジネスカジュアルにするとオジサンはゴルフスタイルばっかり」
なんて批判する人もいますが、それでいいじゃないですか??
ゴルフスタイルであれば、パンツはスーツ用でなく、別のものになります。
それだけでも現状から見れば大きな進歩です。
年がら年中、制服や作業服のように同じ黒系のスーツばかり着ないといけないから、他のアイテムを持っていないだけです。
年中ビジネスカジュアルでOK、となれば、そのうち色んなアイテムが増えていって、スタイリングの幅も変わってきますよ、きっと。
日本は大手企業や大手団体が握っている社会ですから、まずそういった大企業や官公庁が動くべきだと思います。
「チームマイナス6%」よりも、「チームビジネスカジュアル」のほうが、皆が幸せになれますよ。
アレサンドロ思い込みですけどね・・・・
■最初に変えて欲しいこと
ちなみに、大企業や官公庁によくある、
「節電のために軽装で勤務しておりますがご容赦ください」
というような断り書き、あれはヒドいですね。
本来ならその断り書きの後に、
「ですので、差し支えなければカジュアルスタイルでお越しください」
と続かなければおかしいですが、そんな文章、見たことがありません。
結局、大企業や官公庁に訪問する側は、この灼熱の最中をタイを締めてスーツで行くことになり・・・
出迎える側は、外よりはずっと涼しいオフィスで軽装で迎えるという・・・
これこそ悲劇ですね(笑)
例えば東京電力なんて、10年以上前にビジネスで訪問したっきりですが、今はどうなんでしょう?
ポロシャツに短パンで商談に行ってもOKなんでしょうか(笑)?
こんな感じで・・・
イヤ、冗談です(笑)
では!