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Financials

前回からの続きでもありますが、
シャープ、ほぼ全ての土地建物に根抵当が設定されたみたいですね。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120906/bsb1209062002003-n1.htm

 

失敗の理由は、「液晶で調子に乗ってた」とか、
色々言われていますね~。
ま、潰れそうなときには、寄ってたかって言いたい放題言われてしまうものですよね。
有名企業の宿命でしょうか・・・。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120902/bsc1209022118004-n1.htm

 

シャープ、いい会社“だった”んですけどね・・・。
残念です。
(実質潰れる前提で話してますが)

 

Zaurus
Muramasa

この2つは特に、私の中ではピッカピカの輝きを今でも感じる製品です。
カッコイイなぁ、欲しいなぁ、という記憶は鮮明に覚えてますね~。

 

そう言えば、いつからシャープという会社に魅力を感じなくなったんだろう、
と改めて思い返してみると、「アクオス」からなんだ、と気が付きました。

そう、シャープ失敗の最大の要因は、「液晶事業」にあります。

 

ただ、オカルトエコノミストの方々の言う、キャッシュが云々、
設備投資と市場が云々、という話とはちょっと意味が違います。

 

シャープの失敗は、「コア事業に集中したこと」、です。

あれ?と思う方もいるかも知れませんね。
「選択と集中」って、経営の常識みたいに思われてますから。

でも、それがそもそも間違ってるとしたらどうでしょうか?
そもそも、「選択と集中」って、オカルト学である、経済学や経営学の
学者たちが言い出したことですし。
(オカルトなのに箔が付いてるもんですから、みんな信じちゃうんでしょうけど)

 

一応私、プロジェクトや事業のリスクマネジメントも生業の一つなんですが、
単一の事業に集中って、リターンもデカイですが、
リスクもまた恐ろしくデカイ、と思いますしね。
(で、実際シャープは潰れそうです)

何で単一の事業に集中しちゃったんでしょう?

ZaurusもMuramasaも、今では影も形もありません(涙)

 

本来は、集中するなら、「コア」に集中すべきだと思います。
「コア」は、「お客に魅力を与える源泉」というニュアンスで。

 

「アクオス」って、そんなに魅力的でしたかね??
確かに液晶の大画面化は先行していましたが、
パナソニックも、東芝も、どちらの液晶TVも充分魅力的です。
(ちなみに我が家は色々検討した結果、東芝を使っています。)

製造技術はそりゃ素晴らしいんでしょうけど、
シャープって、製造技術の会社でしたっけ??
という感じです。

 

要は、「経営のミス」、「経営者が無能だった」ってことですね。
それが結論です。

円高とか関係ありません。
きっと、誰かに「選択と集中」、なんて、吹き込まれたんでしょうね・・・。

 

アップルが「Newton」の開発に失敗したのに、
シャープは「Zaurus」を成功させました。
それが20年前の話です。

iPhoneなんて、余裕で造れてましたよね・・・。
(まあ、もともとiPhoneに技術的な驚きなんてありませんが)

 

今、UltraBookのノートPCが増えてきてますが、
10年前にMuramasaを持っていた身としては、

な~んの驚きもありません。

 

でも、そんなワクワク感や驚き、アクオスには感じませんでした。
だからシャープに魅力を感じなくなったんでしょうね。きっと。

素晴らしい経営者ってのは、本当に希少なんだと思い知らされますね・・・。

 

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